要介護度が高い入所者には夜勤が必要です

24時間介護が必要となる特別養護老人ホームなどの施設では、日勤に偏ったシフト希望が問題視されています。正社員が当直勤務を交代で務めていることになっているものの、昼間と夜間の職員数に大きな開きがあることは確かです。正社員として雇用されている人ならば、施設長の指揮の下で公平に当直勤務に回るべきですが、実際には日勤固定で働いている人が少なくありません。施設側としても中心となっている社員に辞められてしまうことを警戒して、交代勤務を強く命令出来ない事情が垣間見えています。そこで、夜勤専門の介護士を募集している施設の数が増加しており、勤務時間のうち拘束時間が14時間程度と長いものの、日当が2万5千円前後という施設が少なくありません。日勤者の日当が1万円に届かないことも珍しくない状況下では、深夜手当が含まれているとはいえ破格の待遇と言えるでしょう。健康に配慮して月10日勤務としても、工場などで夜勤勤務に慣れている人であればさほど問題ないレベルです。昼夜交代勤務よりも、当直専門で働ければ生活リズムが安定するので、家族を持つ人の仕事としても十分に期待出来ます。日勤ではチームワークが重要となりますが、夜勤では全体の人数が少ないことと、多くの入所者が就寝中という点から、コミュニケーションは最小限で済むでしょう。日勤との引き継ぎ事項さえしっかりと行なえば、割の良い仕事と考えられます。介護職を目指しているならば、当直勤務も視野に入れると良いでしょう。